PART1─10『私はどっちを向いて歩いて行けばいいのかな』
たまに自分が進む方向が分からなくなる時がある。
それでも朝は必ずやってくるし、時計の針も1秒また1秒と進んでいく。
信号が赤になれば止まるし、青になれば進む。
だけど私の心はそうとは限らなかった。
たった一本電話があれば嬉しくもなるし、ベルが鳴らなければ悲しくもなる。
この道端の草のように、たまには立ち止まってもいいんじゃないか。
なんて考えることもある。
けれど、一旦立ち止まってしまうと、何もかもが崩れていきそうで怖くてたまらなくなる…。
寄り道──。
をしているのかもしれない。
そう思うと少しは気分が軽くなる。
でもたった一つ真実があるとすれば、それはこの草のように上を向いて歩いていくことなんだ。
回り道をしても、上を向いていればまた陽が上る。
それを目指して私は今日も“同じこと”を思っているのかもしれない──。
蒼い月さんで配布されている100題の写真詩集です。
写真に自由に言葉を紡いでいくというものです。
何か感じたものがあれば、コメントお待ちしております。
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