PART1─13「お疲れ様!」
肩をポンと叩かれた。
と同時に、隣には会社の先輩が立っていた。
「なんだか最近疲れてるねぇ…?」
「え?」
「ずっと浮かない顔してるから、さ」
一瞬私の中で何かが脈打った。
「あ、いえ、そんなことないです!ごめんなさい!」
「そ?ならいーけど!」
もしかして私のこと心配して…?
「でも何かあったら言えよ?そんな顔見るの俺は楽しくないからな」
「はい!ありがとうございます!でもそんな言い方したら先輩誤解されちゃいますよ?笑」
先輩って優しいんだなぁ。
会社の後輩ってだけでこんなに心配してくれて…。
「誤解ならされても構わないんだけどなー」
───え?
いま、なんて…?
私はその意味を知ろうと、必死で先輩の顔を見続けた。
蒼い月さんで配布されている100題の写真詩集です。
写真に自由に言葉を紡いでいくというものです。
何か感じたものがあれば、コメントお待ちしております。
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