PART1─11仕事をしていれば忙しさに追われて余計なことは考えずに済んだ。
大して都会ではなかったけれどこの街も時間の流れに乗っていた。
忙しいとはいえ小さな会社の雑務担当で名ばかりの事務員なのだけど──。
電話の取次ぎ、来客応対、資料作成、伝票整理、コピー取り、やることはたくさんあった。
たくさんあったけれど、どれに手を出しても気持ちは中途半端なままだった。
仕事と恋愛の両立──。
簡単かもしれない、けど、難しいのかもしれない。
社内に限らず恋愛をしている人はたくさんいるし、私もまたその中の一人なのだから…。
同じ時間を過ごしているのに、違う空間に居る。
やはり私は「恋愛」というものにただ「恋」をしているだけなのかもしれない。
蒼い月さんで配布されている100題の写真詩集です。
写真に自由に言葉を紡いでいくというものです。
何か感じたものがあれば、コメントお待ちしております。