PART1─7向日葵、ありがとう。
でもなんで突然向日葵…?
私はそれだけ打つと、“返信”をせずに窓の外を見た。
あいつは不器用だけどこういうところは優っていると思った。
あの時もそうだった。
私が仕事がうまくいってない時、何も言わずに話を聞いてくれたし、ずっと傍にいてくれた。
私はそれだけで落ち着いたし、重たい何かがふわっと泡にでもなったかのように軽くなっていった。
あぁ、この人のこういうところすごく好きだな、って思った。
私たちはなんだかんだ言っても、まだ3ヶ月。
知り合ってからは半年以上経つけど、まだ見えないものがあって当然なんだ。
全て分かり合えたらそれはそれでベストかもしれない。
けど分からないからお互いを必要とするし、こんなにも愛おしく思えるんだ…。
私はもう一度ケータイに視線を落とし、さっきとは別のメールを打ち始めた。
“私らしい”あいつにだけのメールを──。
蒼い月さんで配布されている100題の写真詩集です。
写真に自由に言葉を紡いでいくというものです。
何か感じたものがあれば、コメントお待ちしております。